「超時空要塞マクロス」25周年記念!?
25年の月日を超えて、今よみがえる「やさしさSAYONARA」カット部分!!

結構昔に作った、こちらにあるコンテンツで「やさしさサヨナラ」のシナリオの一部を書いたのですが、
なにしろ写真を載せてるわけじゃないし、「記憶によるもの」と断り書きしてるし、実際記憶に基づいて書いたわけだし、
中には「いいかげんな事書いてんじゃねーよ」とか思った人もいるかも知れない。


しかし!!!


はっはっは、なーんだ?これ。


つーか!!
今、私の目の前に、その現物があるのです!!!
いやぁ、まさかこれを堂々とご紹介できることになろうとは…ホントに感無量…
(今回、貴重なものを提供して下さったまきむらとおる様のサイトはこちらです)


さて、あらためて、この台本を読んでみますとですね、



…実際に放送されたものより全然面白いんですけど。これ。




ホントは全部ご紹介したいんだけど、
そういうのってマズイのかな…?

まぁ、基本的なラインは変わりません。
しかし、最も違うのはラストの部分。
ともかくはご覧ください。
場面はカムジン艦が突撃するところからです。













……。

自分の記憶力の良さに唖然(笑)。


なぜかカムジンが取り押さえられる場面は記憶から抜けてましたが、
(無意識に脳内消去していたのかも知れない)
ブリタイの登場の仕方とか、カムさんブッ飛ばして肩に担ぐとか、結構覚えてたなぁ(笑)。
25年前、チラッと目にしただけのものを…。


それにしても、
輝、ナマイキになんてカッコイイ真似しやがるんだ!?
まるでヒーローじゃん(笑)!!

しかしこれで彼がミンメイではなく未沙を選んだ、ということが視覚的にも語られてます。
(実際の放送ではなんだかミンメイが勝手に納得して行っちゃって輝はカヤの外っぽい印象だった...)
それに、マックス、ミリアにもちゃんと活躍の場面があるし(実際の放送ではワンカットだけ・申し訳程度)、ブリタイおじさんもカッコいい。
(そういえば、ブリタイって後半は一話しか出演せんかったような…)

キャラがまんべんなく登場して、誰も不幸にならなくて(ミンメイは自分の道を見つけたんだから、不幸ではないはず)、
あのグダグダの戦後編にしてはまぁ、なんとかまとめたよい最終回だと思う。

…これ、尺の都合で削った、って聞いてるけど、
もしホントに尺の都合だったとしたら、削る部分間違ってますよ!?ちょっと!!




私の印象では、「やさしさサヨナラ」って、長ゼリフのダラダラしたシーンばっかり多くて、動きがなくて、非常にタイクツな話だった。
「愛はながれる」の感動度に比べて、あまりにもなんちゅーか…しょぼかった。
(…つか、後半編は全体にしょぼかったんだけど…)
セリフを短めに簡潔にまとめれば、↑のシーンもちゃんと入ったと思うのに…


せっかく「愛はながれる」でキレイに終わったのに、無情にもスポンサー様のご意向で延長されてしまったマクロス。
打ち切りもツライけど、こういうのもツライ…
そんな中、一人で悪役引き受けてがんばってたカムジン親分はホントに偉いと思う…
どうせ蛇足編なんだから、誰も死なない終わり方にしてほしかったよね、ホント。






----------追記----------
記憶を補完するために昔の同人誌あさってたら、「カムジン役の目黒裕一さんへのインタビュー」なるものが載ってた本がありました!!
(執筆者の人に連絡とりようがないんで、現物は勘弁)

今の同人誌はヤオイやエロばっかだけど、昔は多人数執筆で一冊の中にマンガ、小説、座談会やらマジメな評論やらの企画モノ等など、
商業誌を手本にしたような作りだったのです。
中にはこのように声優さんや制作スタッフにインタビューする行動力のある人もおりました。
改めて、色んなコトが判明。
「当初カムジンはシャミーとくっつく予定もあった」も、コレがソースと判明(笑)。
(目黒さんご自身が否定してないんだから、ホントにそういう話があったんだろう)




その中で、目黒氏がこのように仰ってたくだりを見つけました。
「あそこらへん(「愛はながれる」のコト)で終わっちゃえば良かったと思うんだけどさぁ…」

ああ、目黒さん、あなたもそうお思いだったのですね…